「ある」とは何か。

精神も物質も「ある」とするなら、「ある」とは何か、どういう状態か?

 

分別智で真実に到達できる問題なのか?

 

「ある」とは、「認識の対象になっている状態」を指す? 

 

そうだとすれば、「あるもの」とは、「認識され(得)るもの(全て)」である。

 

私は、神という「絶対者という属性をもった対象(観念)」を認識することができる。

ということは、神はある(いる)のか?

 

やはり、物質界と精神界で、「ある」の意味(認識)は異なるらしい。これは、認識の対象が物質か精神かで、対象の認識の仕方が異なるということを意味する。

 

精神界に属する対象は、目でも見えなければ、手でも触れられない。

=五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚) で捉えられない。

 

「物質」と「精神」と言うと、両方共に実体(独立して存在するもの)であると勘違いする。

 

だが、実際は、「脳(物質)というものがあることで初めて、こころ(非物質)というものが現れる」のである。

 

だから、「物質」と「非物質」という分け方でいいんじゃないか?

 

(随分と唯物論チックだが、これが最も正確な気がする。)

 

 

「ある(いる)」と「である」の違い。

これは、ハイデガーが言っていた。

 

「『存在すること』を示す言葉」

「性格・性質を伝える言葉」